今までは、デスクトップマシンの設定ファイル一式を、外出のたびにノートにコピーしていました。出先でメールを読み書きしたら、帰ってきてから今度はノートの設定ファイルをデスクトップに戻します。たまにならいいのですが、これが頻繁になってくるとものすごく億劫になってきます。で、ときどきコピー間違いなんかして。
複数のマシンのメーラの設定ファイルを同期させる方法はいろいろあるみたいで、どれがいいかと思っていたら、こんなの見つけてしまいました。いまさらですが Dropbox です。
題して「2台のマシンの Thunderbird を Dropbox で同期させる」
1台目はデスクトップです。Windows Vista Bussines SP2、Thunderbird 2.0.0.23
2代目はノートで、Windows XP Professional SP3、Thunderbird 2.0.0.23
Vista 編
まずは Dropbox から必要なソフトをダウンロードして Vista へインストールします。
すると C:\Users\<ユーザ名>\Documents\My Dropbox のように「My Dropbox」というフォルダが生成されます。
このフォルダの中に C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming の中にある Thunderbird フォルダを移動します。
次に、もともとあった場所に Thunderbird フォルダがあるように見せかけるためにシンボリックリンクを張ります。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、mklink コマンドを実行します。
>mklink /D "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Thunderbird" "C:\Users\<ユーザ名>\Documents\My Dropbox\Thunderbird"
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming へ移動して dir コマンドで見るとこんな風になります。
2009/11/07 15:50
Thunderbird を起動して動作確認をします。
XP 編
さてさてノートの方ですが、Dropbox からクライアントソフトをダウンロードしてきて、インストールするまでは同じです。ただし、今回は「アカウント取得済み」で進めます。
問題はシンボリックリンクです。XP には mklink コマンドがありません。linkd コマンドを使用しますが、これは標準では搭載されていません。Windows Server 2003 Resource Kit Tools をダウンロードしてきてインストールするとこの linkd コマンドが使用できるようになります。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、linkd コマンドを実行します。
>linkd "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird" "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\My Documents\My Dropbox\Thunderbird"
起動確認をします。「同期、取れてる!!」です。
おわりに
XP でのシンボリックリンクですが、リンクを張ってくれるソフトの中には、リンクと称してショートカットを作るものがあります。エクスプローラで見ると区別がつかないのですが、コマンドプロンプトで見ると Thunderbird フォルダではなく Thunderbird.lnk とリンクファイルとなっています。このために Thunderbird を起動しても必要な情報が読み込めず、新規インストールと同じウィザードが起動してしまいます。
さて、2台のマシンの Thuderbird を同時に起動することは怖いのでやっていませんが、これでメールの環境が統一されました。
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